宣言の効果見えず、人出は再び増加へ 都知事「厳しい」

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池上桃子 釆沢嘉高
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 東京都内の新型コロナウイルスの感染者数が、ゴールデンウィーク(GW)後も高止まりを続けている。今年1月の緊急事態宣言より強い休業要請の措置を取り、人流の抑制を目指した3度目の宣言からすでに2週間余り。宣言の効果が見え始める時期に入ったものの、13日の都内の新規感染者は4日ぶりに1千人を超え、いまだに宣言の効果は見えないままだ。

 13日にあった都のモニタリング会議で専門家らが関心を寄せたのは、都医学総合研究所が示した都内の主要繁華街の人出の調査結果だ。GW中の滞留人口は宣言前と比べ昼間で40%、夜間で約50%にまで抑えられていたが、GW明けの今週に入って再び上昇し始めているという。

 「抑制しなければ感染者数減少につながらない可能性がある」。そう専門家が指摘すると、小池百合子知事は「対策を徹底してやりきることが必要。こここそ徹底していただきたい」と危機感を示した。

 GWは感染が抑えられるかどうかの「ターニングポイント」――。3度目の宣言スタートから3日後の4月28日、小池知事はそう強調して、都民や事業者に人流抑制の徹底を求めた。

 だが、GW明けの5月8日に感染者数は1121人に上昇。1100人を超えるのは1月22日(1184人)以来で、今回の緊急事態宣言の期間中で最多となった。続く9日も1032人に上り、13日には1010人と再び1千人を上回った。

 小池知事は会議後、GW期間中の感染対策への評価を記者団に問われ、「宣言がなかったらどうなっているのかも考えたい」と強調し、今回の宣言が一定の「歯止め」になったとの認識を示した。一方で、感染者数が高止まりしている状況に、「厳しいということは感じている」とも述べた。

 都は元々、GW後の感染者数…

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