ふれたくなるモフモフ感 猿描き狙仙という絵師がいた

有料記事

編集委員・中村俊介

 猿を描かせれば天下一品――。そんな絵師が近世のなにわにいた。その名は森狙仙(そせん)、通称「猿描き狙仙」。大阪歴史博物館(大阪市中央区)の、狙仙の兄や弟子筋からなる森派の特別企画展「動物絵画はお家芸」で紹介された。

 江戸時代の大坂の町では18世紀から19世紀にかけて陽信、周峰、狙仙の森3兄弟が活躍した。なかでも末弟狙仙はリアルな猿の絵で名を挙げた。同展では森派が得意とした動物絵画を通して、彼らの画業を振り返る。

ここから続き

 たとえば、狙仙「猿猴(えん…

この記事は有料記事です。残り378文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません