独立派過半数のスコットランド、実は乏しい独立機運
エディンバラ=和気真也 ロンドン=金成隆一
英スコットランド議会選の大勢が8日判明し、スコットランド国民党(SNP)など独立を掲げる政党の過半数維持が確実となった。独立の是非を問う再度の住民投票を求める声が高まる情勢。英ジョンソン政権は、英国の分裂回避に向けたかじ取りを迫られる。
選挙は6日投票。BBCなどの8日夜の集計によると、議会の定数129のうち、SNPなどで72議席前後の見通し。
「SNPが勝利し、独立派が過半数を獲得した。ジョンソン政権と英国議会はスコットランドの声を聞き、独立を問う住民投票を認めるべきだ」。
SNPの最大議席獲得が伝えられた8日夜、アバディーンに住む大学生のセオ・フォーブスさん(22)はビールを片手に喜んだ。
スコットランドの英国からの独立を望み、2度目の住民投票を公約に掲げるSNPに投票した。イングランド主導で決まった「EU離脱」への反発が理由だ。
2016年のEU離脱を問う…