エルサレムのモスクで衝突 パレスチナ人200人超けが

エルサレム=清宮涼
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 エルサレム旧市街にあるイスラム教の聖地「アルアクサ・モスク」などで7日夜、イスラエル治安当局とパレスチナ人が衝突し、少なくとも205人のパレスチナ人がけがをした。パレスチナでは最近、イスラエル側への反発が高まり、さらなる衝突も懸念される。

 7日はラマダン(断食月)最後の金曜日で、地元紙によると約7万人のパレスチナ人がアルアクサ・モスクを訪れた。一部の参加者がイスラエル警察に石などを投げた後、緊張が高まった。イスラエル警察は、閃光(せんこう)弾やゴム弾を用いてパレスチナ人を威嚇した。パレスチナ赤新月社(赤十字に相当)によると、少なくとも205人が負傷し、88人が入院した。警官17人もけがをしたという。

 緊張の高まりは、イスラエルとパレスチナが領有権を争う東エルサレムでユダヤ人入植者がパレスチナ人の住人に立ち退きを迫っているためだ。イスラエルで裁判が係争中で、エルサレムではイスラエル側への抗議活動が連日続いている。パレスチナ自治政府のアッバス議長は7日夜、「聖地で起こっている危険な行為と攻撃はイスラエルに責任がある」と非難した。(エルサレム=清宮涼

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