君は君、僕は僕、されど……立憲と共産が「共闘」確認
立憲民主党の安住淳国会対策委員長と共産党の穀田恵二国対委員長は7日、国会内で会談し、選挙協力も含めて今後も連携を深めていくことを確認した。6日の衆院憲法審査会では、国民投票法改正案の採決をめぐり、両党の対応が分かれたが、「共闘」に影響がないことを演出した形だ。
「連携を強化するための会だ。お別れの会ではない」。会談の冒頭、安住氏は記者団にこう語り、穀田氏も笑顔で迎えた。会談後も2人は並んで記者団の質問に答えた。
穀田氏は「選挙をはじめ国会対応についても、野党の共闘はいささかもゆるがないということを確認した」と語った。
安住氏も、今国会の対応について、「実は野党共闘にとって試練は、やっぱり国民投票法の対応だった。できるだけ亀裂を生まないようにチームワークよくやっていきたいと心掛けていたが、どうしても採決はわかれる部分があった」と打ち明けた。
その上で「それぞれの違いは理解しながら、武者小路実篤じゃないけど、『君は君、僕は僕、されど仲良き』ではないが、打倒自民党という点で連携していきたい」と述べた。
国民投票法改正案をめぐっては、改正案の施行後3年をメドにCM規制などの「措置」を講じることを明記した修正案を立憲が提示。自民が受け入れたため立憲は修正案に賛成した。
これに対し、共産党は立憲側に反対の意思を伝達、採決でも反対した。志位和夫委員長は6日の会見で「立憲民主党と態度がわかれたのは残念」と語った。一方で「安倍・菅改憲には反対するという大きなところで一致がある。総選挙に向けた共通政策にきちんと明記し、戦っていくのが大事だ」と選挙協力に前向きな姿勢を示していた…