右翼団体の街宣予定受け ドキュメンタリー映画上映中止

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佐藤美鈴
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 神奈川県厚木市映画館「あつぎのえいがかんkiki」が、右翼団体の街宣活動の予定を受けて、ドキュメンタリー映画の上映を中止した。配給会社は近隣店舗への説明やスタッフの負担など「劇場の事情を考慮した」と説明している。映画関係者からは懸念する声も上がっている。

 映画は、韓国人のキム・ミレ監督の「狼(おおかみ)をさがして」。1970年代に三菱重工業本社などの連続爆弾テロ事件を起こした「東アジア反日武装戦線」を追う。3月下旬から各地で公開され、同館では5月8日から上映を予定していたが、1日に中止を発表した。

 同館と配給会社「太秦」は連名で「上映中止の経緯」とする文書を公表。厚木署から、8、9日に右翼団体が周辺で街宣活動をするとの連絡があったとして「騒音などで近隣住民や隣接店舗に迷惑をかけることは心苦しい」「見物人が密となり、新型コロナウイルス感染拡大が懸念される」と理由を説明した。

 太秦と市によると、同館が入…

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この記事を書いた人
佐藤美鈴
デジタル企画報道部|Re:Ron編集長
専門・関心分野
映画、文化、メディア、ジェンダー、テクノロジー