小泉氏、「おぼろげ」発言を釈明「切り取られている」

川田俊男
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 小泉進次郎環境相は27日、政府が2030年度の温室効果ガス排出を46%(13年度比)削減する目標を定めたことを受けて、報道番組で「おぼろげながら浮かんできた」などと話したことについて、「(発言が)切り取られている部分も相当ある」などと釈明した。数値の根拠があいまいだとして、ネットなどで発言を疑問視する声があがっていた。

 小泉氏は閣議後会見で、発言が「炎上」したことについて、「真摯(しんし)な積み上げに加えて、やはり意欲の高い目標を設定するための作業の結果だ」などと強調。「しっかり説明していきたい」と述べた。

 小泉氏は23日夜に出演したTBS系「NEWS23」のインタビューで、46%について「くっきりとした姿が浮かんできたわけではない。おぼろげながら浮かんできた」などと話した。

 46%の削減目標は、菅義偉首相が22日に従来の26%から大幅に引き上げる方針を表明。菅首相は「全力で上げればそこが視野に入った」などと語っていた。

 政府関係者によると、環境省経済産業省などは、再生可能エネルギーの導入量や省エネ代替フロンの排出削減、森林などによる吸収分など様々な要素をふまえ、40%前後まで数値を積み上げていたという。だが、46%とした根拠や実現方法について、政府から明確な説明はなされていない。(川田俊男)

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