高松駅ビル23年度開業 JR四国が計画

福家司
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 【香川】JR四国高松市)は26日、新たな高松駅ビル(仮称、高松市浜ノ町)の建設計画を発表した。スーパーやフードホールなどを入居させ、地域住民や駅の利用者に日常的に使ってもらえる施設にしたいとしている。開業は2023年度を予定。総工費は非公表だという。

 建設予定地は、19年までスーパーのあった空き地と、駐車場となっている駅北西側のJR四国の所有地約5200平方メートル。駅と直結する鉄骨4階建てで延べ約9020平方メートルの商業棟と、鉄骨地上4階地下1階で延べ約5450平方メートルの駐車場棟を建設する。

 駅ビルのコンセプトは、「県都高松の玄関口として、『時間』と『こと』を楽しみながら『ここが目的地、出発地』となる施設」。店舗数は約70店で、大半をテナントとして誘致する。

 1階には食品の物販、フードホール、スーパーなど日常利用に対応した店舗、2階には女性やファミリーの利用を想定した飲食、物販を中心とした店舗、3階に美容、エステなどサービスを中心とした店舗をそれぞれ配置。4階は事務所と屋上広場となる。駐車場棟には約160台分の駐車スペースのほか、駐輪場(約385台分)も設置する。

 駅南側にはすでに、飲食店やコンビニエンスストアなどが入る商業施設「COM高松」があるが、JR四国の関連会社ステーションクリエイト東四国が一体的に運営する。テナント料を中心とした年間の売り上げ目標は約60億円としている。

 高松駅周辺には、ことでん高松築港駅やフェリー、高速バスのターミナル、国の合同庁舎があるほか、新県立体育館や徳島文理大の新キャンパスの建設も計画されていて、駅利用者の増加が見込まれている。

 西牧世博社長は26日の会見で、「コロナの影響で、規模を大きくしてもテナントの誘致が厳しいため、この規模になった。コンパクトな施設だが、地域性と目的性の高いテナントを集めたい」と話した。(福家司)

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