芳醇な味わい 三重・名張の地酒「みのわ」完成

吉住琢二
[PR]

 三重県名張市の箕曲(みのわ)地域の住民が酒米栽培を手伝った自慢の地酒「みのわ 純米大吟醸 神の穂天日干し」が今年も出来上がった。醸造を手がけた同市夏見の澤佐酒造などで販売が始まった。

 酒米づくりは、箕曲地域づくり委員会が地産地消の取り組みとして、2013年度から始めた。県が開発した酒米「神の穂」を植え、昨年9月には地元の酒米サポーターや住民ら約80人が総出で稲刈りと、酒の味を良くするとされる天日干しの「はさがけ」作業に汗を流した。

 今年出来た酒は1100リットル。澤佐酒造の澤滋久社長は「やや甘めに仕上がった。40%まで削り込んで精米しているので芳醇(ほうじゅん)な味わいです」と話す。

 出荷本数は一升瓶入り(税込み4400円)370本、720ミリリットル瓶入り(2200円)600本。新型コロナウイルス感染防止のため、昨年に続いて新酒発表会はしない。栽培を手伝った住民らには300ミリリットルの小瓶を贈る。問い合わせは澤佐酒造(0595・63・0430)。(吉住琢二)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら