札幌の全飲食店に来週から時短要請へ 部活動休止も検討

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中野龍三 榧場勇太 松尾一郎
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 札幌市新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受け、北海道の鈴木直道知事と秋元克広・札幌市長が21日午前、道庁で会談した。両者は人の動きが活発化する大型連休を前に感染拡大を防ぐため、より強い措置を講じることで一致。27日から5月11日までの2週間、市内全域の飲食店に営業時間の短縮を要請する方向で調整する。現在の不要不急の外出自粛など要請は継続する。

 会談で秋元市長は、市内の新規感染者の約8割が感染力が強いとされる変異ウイルスによるもので、入院患者が急増していると説明。「この状況が続くと医療崩壊につながりかねない」とし、厳しい措置を道に要請した。鈴木知事も「札幌での拡大を総力を挙げて抑え込んでいくことが、道全体の拡大を防ぐことに直結する」と述べた。

 会談後、鈴木知事は報道陣に対し「人と人の接触の機会を減らしていく段階にある。時短など含め、パッケージ化してより強い措置を講じていくべきだ」と述べた。秋元市長は「もう一段強く色々な機会を減らすためのお願いをしていかなければならない」と強調した。

 道と市は、来週から市内全域の飲食店に時短要請をする方針。営業時間は午後9時までとし、要請に応じた店には規模などに応じて1店舗あたり1日2万~20万円程度の協力金を出す方向だ。期間は大型連休を含む27日~5月11日の2週間で調整している。

 また、公共施設の利用制限や学校の部活動の休止要請も検討している。専門家の意見を聴き、週内に開く道対策本部会議で決める。

 21日の札幌市内の新規感染…

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