石川県庁240人過労死ライン超 年1757時間残業も

岡純太郎

 石川県庁の知事部局で昨年2月~今年3月、「過労死ライン」を超える時間外労働(残業)をした職員が240人(管理職を含む)に上った。県への取材で分かった。最も多かったのが、新型コロナウイルスの対応に当たる健康福祉部の職員で、20年度の総残業時間が1757時間、1カ月あたり平均約146時間だったという。

 過労死ラインは、心臓疾患などを労災認定する際の厚生労働省の基準で、具体的には「①月100時間」か「②2~6カ月平均で月80時間」の時間外労働を指す。これを超えると「業務と発症との関連性が強い」と判断できる。県は内訳を公表していないが、240人は少なくとも一つに該当するという。部局別で時間外労働が増えたのは、健康福祉部や、コロナ禍での企業支援などに当たった商工労働部だという。

 今回県は初めて過労死ラインを超えた職員の数を把握。人事課の三浦富士夫課長は「時間外勤務は職員の健康の問題に直結する。忙しい部署には他部局から職員を配置するなどして対応していきたい」と話した…

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