ワクチン、来月から1瓶6回接種へ 特殊な注射器を確保
坂本純也
新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、政府内の調整を担う河野太郎行政改革相は16日の閣議後記者会見で、1瓶で6回接種できる特殊な注射器の確保のめどがついたことを明らかにした。5月10日の週に配送するワクチンから使用していく。
米製薬大手ファイザー社のワクチンは、特殊な注射器を利用すると1瓶最大6回接種できる。12日から始まった高齢者向けの接種では、5回分しか接種できない一般的な注射器を使用している。会見で河野氏は、「同じワクチンの供給で6分の1回ずつ余計に打てるようになる。供給が早く行くことと同じ効果を生む」と強調した。「総契約数に対して、割合は92%ぐらいになる」とも述べ、ファイザーと契約した約1億4400万回分(約7200万人分)のうち、約1億3200万回分(6600万人分)は6回接種できるとの見通しを示した。
また河野氏は、ワクチンの配送時期を早く知りたいとの自治体の要望を踏まえ、配送通知日をこれまでより数日間前倒しするほか、都道府県の接種実績も発表することを明らかにした。