飯盒でモチモチの炊きあがり 配合秘密のソロキャンプ米

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深津慶造
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 一人の時間を楽しむ「ソロキャンプ」でこだわりの米を味わってもらおうと、愛知県岡崎市の老舗米穀店が特別にブレンドした、その名も「大人のソロキャンプ米」を新たに売り出した。

 同市矢作町の渡辺米穀店は1914年創業の老舗。しかしコロナ禍によるテレワークの浸透で自動車産業など近隣の大企業からの注文が落ち込み、売り上げは減少した。平年の6割程度にとどまる月もあったという。

 事態を打開しようと、4代目の渡辺正明さん(60)は近年流行しているソロキャンプに目を付けた。「非日常の場でも、味にこだわりたい人は多いのでは」

 追求したのは、甘みの強さともちもちとした粘りのバランス。取り扱う80種余りの米から6~7種類を選び、配合率を変えながら実際に炊いて試食を繰り返した。

 炊飯器が微妙な火加減を調節してくれる家庭での調理とは違い、キャンプでは火の調整が難しい。炊く前に米に水を吸わせるのも手間がかかる。自身のキャンプ経験から気づいた点もあらかじめ考慮し、汎用(はんよう)性の高い2種類の米を選び抜いた。

 「くわしい銘柄や配合の割合は企業秘密」と言うが、比較的粘り具合があっさりした甘みのある米と、もち米に近い米を最終的にブレンドした。「米の粒が残りつつも、もっちりとした味わい」と言う。

 洗わなくてもいい加工を施し…

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