東日本大震災、熊本地震を両方経験した「歌う防災士」 柳原志保さん(48)
地震や豪雨災害が相次ぐ熊本県を舞台に、ミュージカル風の歌や映像にのせて防災術を伝える「歌う防災士」がいる。柳原志保さん(48)は、10年前に故郷の宮城県で東日本大震災を経験し、5年前に移住先で熊本地震に遭った。シングルマザーとして息子たちを不安な目に遭わせた失敗をバネにして、自ら編み出した「しほママの安心術」とは――。
2月下旬、熊本県合志市であった防災講習会の会場に、柳原さんの歌声と自作の映像が流れた。
トイレの話を聞けてよかった 女性ならではの視点
「命も大事だけれど私はケチ。買ったら高い災害用トイレも段ボールベッドも、実は自分で作れちゃうんです」
「災害時のおやつは心がほっと休まる。ぜひ備えて」
参加した女性約20人を前に、家庭事情や自身の病気の経験も赤裸々に交えながら防災術を伝える。
「トイレの話を聞けて良かった。男の人は『外ですればいい』くらいに思ってそうですが、お年寄りと女性は困る。女性ならではの視点で、さっそくやってみたい」と参加者の1人は話した。
そんな柳原さんも「自分が災害に遭うなんて想像もしていなかった」という。
津波なんて本当に来るの?
柳原さんは宮城県多賀城市で生まれ育った。2011年3月11日はママ友とのランチ帰りに強い揺れに見舞われた。
津波なんて本当に来るの?
半信半疑で小学生と保育園児…
【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら