第1回菅首相から増える同期への電話 不安な時ほど求める身内

有料記事菅と自民 権力の構図

岡村夏樹 大久保貴裕 笹井継夫 西村圭史 菊地直己 石井潤一郎
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菅と自民 権力の構図①

 新年度予算を成立させたばかりの3月29日月曜日、菅義偉首相が訪れたのは、安倍晋三・前首相の衆院議員会館の事務所だった。現首相が前首相の事務所に足を運んだのは、約10日後に控えた日米首脳会談に向けて安倍氏と意見を交わすためだった。

 「訪米に向けた準備状況を聞いたので、こちらからもアドバイスをした」。安倍氏は面会後に周囲にこう語り、菅首相の初訪米の成功に向けて後押ししたことを明らかにした。

 前半国会を終えた菅首相はいま、首脳外交などをテコに巻き返しを図る。

 新政権が高支持率とともにスタートしたのは昨年9月のこと。その後、新型コロナウイルスへの対応や相次ぐ不祥事に苦しみ、内閣支持率は20ポイント以上低下した。この間、菅政権の構造的な弱さも明確になってきた。

 支持率下落と「菅離れ」に直面する菅首相。しかし最近、周囲にこんな自信をみせました。「4月以降はいいことしかない」--。発足から半年が過ぎた菅政権と自民党をめぐる構図を連載で報告します。

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