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　清流・四万十川が華やかな桜色に輝いている。高知県西部の流域では満開の桜が沈下橋を彩り、屋形船からは観光客が山肌を一気に染め上げる山桜を望む。

　来月に開通予定の四万十市の岩間沈下橋周辺では、橋を一望できる高台で2本の桜が咲きこぼれる。桜の前にある「岩間四万十茶屋」の今城千恵さんは「満開の桜でウグイスが鳴いてきれいな季節です」と桜を見上げる。上流の長生沈下橋では、家族連れや写真愛好家がのどかな花の風景を撮影していた。

　青い四万十川を走る屋形船からは、ソメイヨシノや緑の山々を染める山桜の美しい景色が楽しめる。佐田沈下橋近くで「屋形舟さこや」を営む船頭の荒地秀明さん（55）は「今年の桜は2週間ぐらい早い。四万十川は春本番です」と話す。（笠原雅俊）