宇野昌磨は「体縮こまった」 不安的中、3回転半乱れる
坂上武司
フィギュアスケート世界選手権の第2日は25日、スウェーデン・ストックホルムで、男子ショートプログラム(SP)があり、宇野昌磨(トヨタ自動車)は92・62点で6位につけた。
演技が終わると、宇野は右手で頭をポンポンとたたいた。「ノーミスできるかもしれないという欲が出て、体が縮こまった。普通にやっていれば跳べた」。三つのジャンプ要素のうち、自分が一番自信を持っていたはずのトリプルアクセル(3回転半)で転倒。難しいスタートになった。
「(拠点の)スイスで練習してきたことは何だったんだろうというくらいジャンプが跳べなくなった」と明かすジャンプは、本番では「なぜか跳べるようになった」という。冒頭の4回転フリップを成功させ、続く4回転からの連続ジャンプも、二つ目を3回転から2回転にしてなんとか成功。このまますんなりいくと思われたが、トリプルアクセルは回りすぎてバランスを崩してしまった形だ。
SPの「グレート・スピリット」は、2季続けて滑るプログラム。滑りに滑り込み、体にしみこませたもの。昨季は中止となり、世界選手権で披露できなかった演目で宇野が踊った。
「今の調子は決してすごくい…