岳南電車本吉原駅が国有形文化財に
六分一真史
静岡県富士市の岳南電車本吉原駅のプラットホームとホーム上屋が19日、国の登録有形文化財に決まった。ホームは1950年、上屋は68年の建築。
富士市文化振興課などによると、本吉原駅は、「間知石積(けんちいしづみ)」と呼ばれる四角すい状の石を積んだホームや、鋼管を手作業で湾曲させたアーチ型の屋根の支柱が、建設当時のままの状態を保っていることが文化財としての価値を認められたという。
本吉原駅はホームの裏手に製紙工場があり、独特な夜景が鉄道ファンらに人気がある。風情を生かして、終電後にコンサートなどのイベントも開かれている。
この日開かれた文化審議会では、新たに132件の建造物の登録が文科相に答申された。県内ではほかに、掛川市の鈴木家住宅建造物13棟(主屋は江戸末期)も含まれる。
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