超小型衛星「ひろがり」、放出に成功 学生らが開発

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勝田敏彦
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 大阪府立大(堺市)と室蘭工業大(北海道室蘭市)は、学生らが開発した超小型衛星「ひろがり」を日本時間14日夜、国際宇宙ステーション(ISS)から放出することに成功したと発表した。放出後、地上との通信が確認されておらず、開発チームは問題が起きていないかどうかの確認を進めている。

 「ひろがり」は宇宙での太陽光発電研究のため共同開発された。幅、奥行きとも10センチ、高さ20センチの超小型衛星だ。府立大キャンパスの教室には開発に関わった学生ら約30人が集まり、ISSの日本の実験棟「きぼう」から放出される様子を見守った。午後8時20分ごろ、「ひろがり」を含む超小型衛星5機が無事放出されると、学生らは両手を突き上げて喜んだ。放出はISSに長期滞在中の野口聡一飛行士が準備し、撮影も行った。

 衛星は地球を約90分で周回するISSとほぼ同じ軌道に入り、午後9時11分ごろに日本上空を通過。開発チームは「ひろがり」からの電波の受信を試みたが、確認できなかった。チームは衛星や地上の受信設備に問題がないかどうかの確認を進める。

 「ひろがり」プロジェクトマ…

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