自民党北海道連の会長選び混迷 対立表面化で3週間空席

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松尾一郎
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 自民党北海道連の次期会長選びが難航している。昨年12月、会長だった吉川貴盛農水相が現金供与疑惑の発覚後に辞任。後任の橋本聖子参院議員は2月、急きょ東京五輪パラリンピック組織委員会会長となり離党した。総選挙を控え、候補者調整などに力を持つ会長は約3週間も空席だ。道連内の対立が会長選びで深刻化し、混迷が収まらない。

 3月10日、東京・永田町の自民党本部の会議室に道選出の自民党国会議員11人が顔をそろえた。会長を内定するための会合だったが、それぞれの主張は平行線で激しい言葉が飛び交った。昼の会合では結局結論が出ず、夕方に再開。午後7時半過ぎに会見した道連会長代行の武部新・衆院議員は「(次期会長の)選任には至らなかった」と語った。

 現在候補とされるのは、当選4回のベテランでかつて道議や釧路市長、そして道連会長を3期務めた伊東良孝衆院議員(72)と、当選1回だが、道知事を4期務めた経験がある高橋はるみ参院議員(67)だ。

 なぜ2人が候補として浮上し、今もまとまらないのか。混迷のきっかけは、昨年12月に判明した吉川貴盛元農水相の疑惑だ。

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 当時道連会長だった吉川氏は…

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