リビアで暫定統一政府が発足 退去進まぬ傭兵に懸念も
カイロ=北川学
国家の分裂状態が続いた北アフリカのリビアで10日、暫定の統一政府が承認された。民主化運動「アラブの春」を受けたカダフィ独裁政権の崩壊から10年。国造りは一歩前進した形だ。ただ混乱の元凶とも言える外国人の傭兵(ようへい)の退去は進んでおらず、国家再建への不安は残ったままだ。
新しい政府は、12月24日に予定される大統領選と議会選までの統治を担う。暫定首相は、実業家出身のアブドゥルハミド・ダバイバ氏。リビアの各政治勢力が集まった2月の協議で選ばれた。リビア東部に疎開していた代表議会が、同氏が提出した組閣案を審議。10日に賛成多数で承認した。
ダバイバ氏は「国民の和解のために働く。紛争が二度と繰り返されてはならない」と述べた。
リビアでは2011年の大規…
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