瀬古さん長男、難病との闘いを「明るく」告白 自費出版

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 名マラソンランナー瀬古利彦さん(64)の長男、昴(すばる)さん(34)が、自費出版本「がんマラソンのトップランナー」(文芸春秋企画出版部)を発刊した。昴さんは悪性リンパ腫の一種であるホジキンリンパ腫を発症し、入退院を繰り返しながら難病と闘っている。著書では自身の闘病や家族との交流の様子を、明るい筆致で描いている。

 昴さんは、NGOの企画する地球一周の船旅から帰国後の2012年にリンパ腫を発症。化学療法骨髄移植放射線治療とあらゆる治療を受け、命の危機を乗り越えてきた。

 著書には、「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇だ」という喜劇王チャプリンの言葉を引き合いに、「まず自分の経験を一度、客観視したいと思った」と記した。さらに「辛かったことも、明るくたのしく伝えたかった」とし、「辛い経験を笑いにできるということは、その経験を乗り越えたと言い換えられるとも思う」とつづっている。

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 父・利彦さんは「長男は医師…

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