ミャンマー軍拘束のNLD党員死亡 拷問の可能性と報道

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バンコク=福山亜希 ニューヨーク=藤原学思
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 クーデターで権力を握ったミャンマー国軍が、アウンサンスーチー氏率いる国民民主連盟(NLD)への弾圧を強めている。6日夜にはNLD党員が相次いで治安当局に拘束され、1人が死亡。現地メディアは拷問された可能性を報じた。NLD議員らが国軍に対抗してつくった組織が支持を広げており、国軍は危機感を強めているとみられる。

 最大都市ヤンゴンなどで6日夜、少なくとも6人の党員が拘束され、このうち地区の党幹部1人の死亡が7日に確認された。NLDの国会議員はフェイスブックで「拘束される際に彼は殴られた」「治安当局は遺族に『突然倒れて死んだ』と説明した」と明らかにした。一部の現地メディアは、治安部隊による拷問があったのではないかと伝えている。

 ほかにも、第2の都市マンダレーでNLD党員1人が拘束された。また、拘束者はいない模様だが、ヤンゴン大学などにも治安当局は夜間に押し入った。

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