みずほ銀行は3日、ATM(現金自動出入機)の障害で機械から取り出せなくなった通帳・キャッシュカード(5244件)の約2割を2日時点で顧客に返せていないと明らかにした。
3日の自民党の金融調査会と財務金融部会の合同会議で、猪股尚志・みずほ銀常務執行役員らが顧客対応の状況として説明した。ATMが取り込んだカードや通帳は郵送などで返却中だが、自行以外のカードがあり、他行に連絡を取ってもらう場合もあるという。しかし、顧客と連絡が取れなかったり、警備会社に保管中のカードや通帳をみずほが回収する時間がかかったりしている。返却完了の時期は未定で、2日までの返却分は約8割にとどまる。
自民党の会合では「銀行のあり方として根っこから間違っている。お客さんをないがしろにし過ぎている」「謝って済む問題ではない」と厳しい声が続出。障害の発端となったメモリーの容量不足について「容量がわからずにやったのか、わかったうえでやってしまったのか。なぜ(容量に)余裕を持ってやらなかったのか」などと疑問が出たが、みずほ側の出席者は「見積もりが甘かった」とこれまでの説明を繰り返した。
みずほ側は再発防止策として…
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