渓谷と一体の半露天風呂 徳島・祖谷渓のホテル 徳島

福家司
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 日本三大秘境といわれる祖谷渓(徳島県三好市)に立つ和の宿ホテル祖谷温泉が、1972年の開業以来初めて大浴場を全面的に改装し、新たに半露天展望風呂「雲遊(そ)天空(ら)の湯」を作った。ホテルはコロナ禍で昨年12月から宿泊施設を臨時休業したのに合わせて工事を進め、今月1日から営業を再開した。

 新たな大浴場は男女とも窓際に浴槽を置いた。ガラスのない大きな窓から望む渓谷が一幅の絵のように見え、浴槽の水面には山並みが映る。周囲の風景と一体になったように感じられる「インフィニティ温泉」となっている。荒天時などはガラスを入れることもでき、虫の侵入や結露を避けるためのエアカーテンも設置している。

 近年、国内でも増えている「インフィニティ温泉」は海沿いの温泉施設が多く、海面と連続しているように感じられる浴槽が売りになっている。ただ、山間部の施設での設置は珍しいという。

 ホテル祖谷温泉は、ケーブルカーで渓谷を下りて入る谷底の露天風呂で知られている。大浴場の改装に合わせ、ケーブルカーの乗り場付近に新たに展望台「雲の上テラス」が設置されている。

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