車いす持ち上げてもらい「ごめん」、親友が返したひと言
福井万穂
「あの人、大人?」「なんで体が小さいの?」。
子どもが親に尋ねる声が聞こえる。
「親が『見ないで』と遠ざけてしまうのは悲しい。子どもが直接聞いてくれたら、理解は広がる」。
内田勝也さん(31)は佐賀市職員として働きながら、障害者の目線で街づくりに取り組む。
身長は100センチ。先天性の難病「骨形成不全症」で骨が弱く、これまで「150回は骨折した」。
スーツに袖を通そうとして、折れてしまったこともある。
佐賀市出身。「みんなと同じように学びたい」と、小学3年から高校まで地元の公立学校に通った。
学校にエレベーターはなく、階段や段差では、先生や友人たちが車いすを持ち上げてくれた。
次の授業に間に合わず、思わず「ごめんね」と口にした。
親友から「お前が悪いことし…