反戦の声上げるたくさんの読者 寂聴さんが残したいもの

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上原佳久
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 1879年(明治12年)1月25日に大阪で第1号を発行した朝日新聞は、今月2日に創刊5万号を迎えた。長い日々を伝え継ぎ、読み継がれてきた新聞。作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん(98)に、言葉や新聞への思いを語ってもらった。

創刊前日の夜にはどんなドタバタが?142年の歩みを振り返る特別紙面を無料会員・有料会員のお客様に「紙面ビューアー」でお届けします。

 せとうち・じゃくちょう 1922年、徳島県生まれ。98歳。63年「夏の終(おわ)り」で女流文学賞。73年に岩手・中尊寺で得度。98年に「源氏物語」現代語訳を完成。2006年に文化勲章、18年に朝日賞。

 徳島で育った子どものころ、家では地元紙と朝日新聞を取っていました。朝一番に、両親より先にちゃぶ台の上に広げてみるんです。写真を眺めて、大人になったような気分でしたね。

 「肉弾三勇士」の記事はよく覚えています。満州事変の翌年の上海事変(1932年)で、爆弾を抱えて相手の陣地に突入して亡くなった3人の兵士を英雄としてたたえたものです。

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 小学生だった私はとても感動

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