熊本市民病院7億円減収見込み コロナ影響、外来患者減

白石昌幸
[PR]

 熊本市は24日、2020年度の熊本市民病院事業会計で約7億円の減収を見込んでいることを市議会予算決算委員会厚生分科会で報告した。新型コロナウイルス感染症の影響による受診控えで外来患者が減少したことが理由という。

 市病院局によると、当初予算で約13万9千人と見込んでいた市民病院の外来延べ患者数が、新型コロナによる受診控えなどで約9万6千人と約4万3千人減少。外来収益は約6億7千万円の減収になる見込み。

 入院患者の延べ数も約2800人減少。病床稼働率は84・6%で当初予算時の見込みを8・6%上回ったが、入院単価の減少で入院収益も約2700万円の減収が見込まれている。

 一方、コロナ病床確保に対し1床当たり1日に7万4千円が支給される県補助金を含めると約200万円の黒字になる見込み。コロナ関連経費としては、医療従事者の確保経費や防護具の整備費用などに5億2千万円を計上。財源は国県補助金4億9千万円を充当し、不足分の3千万円は市一般財源から繰り入れる。

 コロナ対応で看護師数が足りず、20年7月に稼働予定だった市民病院6階の北病棟の50床が現在も休止中であることも報告された。(白石昌幸)…

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

新型コロナウイルス最新情報

新型コロナウイルス最新情報

最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[もっと見る]