気高く舞うカムイ 恋の季節に鳴き交わすタンチョウ

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文・高田誠 写真・日吉健吾
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 厳寒の川が目覚め、朝日を浴びた樹氷がピンク色に染まる。川面に立ちこめた霧がゆっくりと流れ、「湿原の神」が姿を現した。

 厳寒の朝。雪裡(せつり)川の浅瀬に片脚で立ち、首を翼にうずめて眠っていたタンチョウが長い首を伸ばした。北海道鶴居村の最低気温は零下20度を下回る。音羽橋で大きなカメラを構えて見守る人たちも寒さに耐える。

 「凍鶴(いてづる)に忽然(こつぜん)と日の流れけり」(石橋秀野)

 タンチョウは純白の翼を持ち上げると餌を求めて飛び立った。青空で編隊を組み、両脚をそろえる。給餌(きゅうじ)場や雪原の「求愛ダンス」は雄と雌が向き合い、跳びはね、クチバシを天に「クワー」「クワックワッ」と鳴き交わす。

 「村の宝です。多くの人に気高い姿を見てもらいたい」と、ネイチャーガイドの板真奈美さんは言う。

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