鼻出しマスク、鼻出す以外にもデメリット 着け方に注意
木村俊介 小西正人
新型コロナウイルスによって、マスク生活が続いている。マスクには不織布や布、ウレタンなど様々な素材があり、それぞれの効果について研究報告が出ている。ただ、大事なのは多くの人がマスクをきちんと着け、換気をすることのようだ。
ウイルスは感染者の唾液(だえき)などに含まれ、せきやくしゃみ、呼吸によって飛沫が出る。非常に細かい飛沫は「エアロゾル」と呼ばれ、空気中を漂う。マスクは、口から出るウイルスを止め、ウイルスを吸い込まないことが目的だ。
理化学研究所のスーパーコンピューター「富岳」(神戸市)によるシミュレーションや、豊橋技術科学大(愛知県豊橋市)の研究チームの実験によると、呼吸で吸い込む飛沫の量は、何も着けない状態を100%とすると、ウレタンのマスクを着けると60~70%、布は55~65%、不織布のマスクは30%に抑えていた。
フィルターとしての素材の性…