橋本新会長が本音ポロリ?「五輪相、全うしたかった」
小野太郎
やっぱり五輪相を全うしたかった――。東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の会長に就任した橋本聖子・前五輪相は19日、古巣である内閣官房の職員への離任のあいさつで、その複雑な胸中をのぞかせた。
橋本氏はあいさつの中で、「大臣の職で東京大会を迎え、全うしたいと強く思っていた」と心境を明かした。一方で「立場は変わるが、一緒になって連携をし、東京大会が誇りを持てるものにしていかなければいけない」とも述べ、後任の丸川珠代・新五輪相とともに大会開催に向けて取り組む姿勢を改めて強調した。
橋本氏は2019年9月から約1年半、五輪相を務めた。新型コロナウイルスの感染拡大で史上初の「大会延期」を経験したことにも触れ、「激動というか、あっという間に時間が経ってしまった」と振り返った。
橋本氏のあとには丸川・新五輪相もあいさつに立ち、「国民の理解が得られるよう、感染症対策に万全を期すことに努めて参りたい」と意気込みを語った。