総務省幹部が否定の衛星事業、接待で話題に 文春報道

[PR]

 総務省幹部4人が菅義偉首相の長男の勤め先「東北新社」から接待されていた問題で、一部の会食で衛星放送事業の話題が出ていたと、17日付の文春オンラインが報じた。幹部4人は総務省の調査などに対し、衛星事業は話題に上っていないなどと説明していた。

 文春オンラインでは、昨年12月10日の秋本芳徳・情報流通行政局長と東北新社側の会食で「BS」「衛星の移動」といった言葉が交わされていた、と指摘。飲食店内で録音したとされる音声も公開した。

 報道に先立つ17日の衆院予算委では、立憲民主党後藤祐一氏が昨年12月の会食について追及。秋本氏は「(東北新社側の)事業が話題に上ったことはないと考えている」と否定し、「BSやCSの話が話題に上った記憶はない」とも述べていた。

 立憲、共産、国民民主の野党3党は17日夕、報じられた事実関係を明らかにしなければ、予算委や総務委の審議に応じない考えで一致し、自民党に伝えた。立憲の安住淳国会対策委員長は記者団に「音声の話を聞く限り、これまでの説明はウソだと明らかになった」と批判した。

 また、菅首相は同日の衆院予算委で、首相が代表を務める自民党神奈川県第2選挙区支部が2012年9月~18年10月、東北新社側から個人献金として6回にわたり計500万円を受けていたと答弁した。首相は「(献金時期は)解散総選挙のときで選挙のお見舞いだと思う」とし、「(創業者とは)20年近い付き合いだが、会食はたぶん数回だと思う」と説明した。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【本日23:59まで!】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら