ワクチン接種、日本はG7で最後 すでに80カ国超実施

半田尚子
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 日本で17日、新型コロナウイルスのワクチン接種が始まった。接種の開始は主要7カ国(G7)の中で最後の7番目となり、最も早かった英国と比べると約2カ月の遅れとなった。接種の開始時期や接種回数などで国家間の「ワクチン格差」が広がっている。

 英オックスフォード大などが公表しているデータによると、今月15日までにワクチン接種が始まっていた国は80カ国以上あった。

 世界で最も早かった国は英国で、昨年12月前半から接種を開始した。G7で見ると、日本以外の6カ国は全て昨年末に接種を始めていた。

 ワクチンの投与の回数も国ごとに大きく幅がある。同データによると、世界中で投与されたワクチンは約1億7794万回。最多は米国の約5288万回で全体の約3割を占めた。中国が約4052万回、英国が約1584万回、インドが約829万回と続いている。

 ワクチン接種時期や投与回数など、国家間で格差が生じていることに対し、不満の声も上がり始めている。ロイター通信によると、メキシコのエブラルド外相は16日、ワクチン生産国と非生産国との間に接種数などで格差が生じているとして、17日の国連安全保障理事会で問題提起することを明らかにした。エブラルド氏は「(この状況は)不公平だ」と記者会見で説明した…

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この記事を書いた人
半田尚子
ジャカルタ支局長
専門・関心分野
東南アジア、グローバルサウス、平和