薬師寺の東塔で竣工式 110年ぶりの解体修理終える

岡田匠
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 約1300年前に建てられた奈良の世界遺産薬師寺の東塔(とうとう)(国宝)は約110年ぶりの解体修理が終わり、15日に竣工(しゅんこう)式があった。文化庁奈良県の関係者ら約60人が参加するなか、約10人の僧侶がお経を唱えた。3月1日~来年1月16日に特別開扉される。

 東塔は8世紀前半ごろにできたとされ、高さ約34メートル。木造の三重塔で、各層の屋根の下にひさしのような裳階(もこし)がつく。その建築美が「凍(こお)れる音楽」とも評される。

 寺によると、2009年に修理に着手し、昨年12月にすべてを終えた。コロナ禍の影響で、落慶法要は未定。

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