第2回SNS依存の末に「死んだ方がまし」 一人で悩んだ母は

有料記事ゲーム スマホ 依存の果て

西村悠輔
[PR]

 「小学6年の娘が不登校をきっかけにSNS依存症です。入浴、フリースクール、外出以外はずっとタブレット端末を使っています。夫は子どもに無関心で頼れる状況ではありません」

 朝日新聞が昨年10月に開いた記者サロン「子どもとオンライン」。事前アンケートにそう書いていた会社員の女性(41)と会った。

【取材の発端は記者サロン「子どもとオンライン」の声から】 親子関係がSNS依存と不登校にどう関係するのか知りたい(東京都・40代女性)/子どもを「監視」をしすぎて信頼関係を壊しました。壊れた関係を取り戻せる「距離感」を教えてほしい(東京都・40代女性)

 女性は千葉県内で夫と長女(12)の3人暮らし。共働きの夫は以前からギャンブル依存症だった。関わっていた支援団体には、自分と同じくわが子のネット依存にも悩む親が複数いた。その人脈を元に一昨年夏、女性はネット・ゲーム依存の家族会を立ち上げた。

 月1回、都内で開く集いでは、初めての人も歓迎している。ネット依存に加え、ギャンブルやアルコールなど複数の依存症に苦しむ家庭は珍しくないという。

 「子どもの幸せを思っているようで、実は思い通りにコントロールしたいだけの『共依存』に近い人もいる。私自身、そんな状態でしたから」

引っ張り合いの末、娘は泣き叫んだ

ここから続き

 長女は家にいる間、ほとんど…

この記事は有料記事です。残り1517文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら