【詳報】7県で102人けが 各地で建物被害、断水も

福島・宮城で震度6強

増山祐史 大山稜
【動画】崩れ落ちた門、車線を埋め尽くした土砂 福島上空ルポ
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 13日午後11時7分ごろ、福島県沖を震源とする地震があり、最大震度6強を観測しました。気象庁によると若干の海面変動の可能性はあるが、津波の被害の心配はないとしています。震度6強を観測したのは、宮城県蔵王町、福島県の国見町、相馬市、新地町。被害状況や政府・自治体の動きなどを、時系列のタイムラインでお伝えします。

14:30

断水 復旧の見通し立たず

 1430 14日午前の時点で約2900世帯で断水が続いている宮城県山元町では、徐々に一部世帯への通水が始まっているものの、全面復旧の見通しは立っていない。町総務課によると、14日は町内8カ所に給水所を設けたが、15日も引き続き午前8時半から給水所を設置することにしている。

ガス漏れの電話相次ぐ 福島

 福島県沖を震源とする地震の影響で、福島市内の都市ガスを供給する「福島ガス」には14日午前10時ごろまでに、ガス漏れなどを訴える電話が13件あった。道路を緊急掘削し、管の修理をしているという。福島県いわき市内のガスを供給する「常磐共同ガス株式会社」でも数件、ガス漏れの連絡があったという。

 宮城県塩釜市の「塩釜ガス」にも、安全装置が動いて機器を使えないといった連絡が200件近く寄せられた。

 いずれの会社でも、ガス漏れによる火災や事故は確認されていない。

12:30

給水所 「10年ぶりに、またこのタンク」

 宮城県山元町では、約7割にあたる約2900戸で断水が続く。一夜明けた14日午前8時半ごろ、町内の公民館や小中学校など計8カ所に給水所が設けられた。同町中央公民館の入り口前に設置された給水所には町民が次々に訪れ、持参したポリタンクやペットボトルに水をくんでいた。

 同町の会社員伊藤滋さん(59)は、東日本大震災の時に使ったという20リットルのポリタンク五つに水をためた。家族3人の飲み水や手を洗う時に使うという。「家族3人だとこの水も2日もつかどうか。早く復旧してほしい」と話した。

 夫と訪れた同町の高齢女性も「10年前と同じぐらいゆれた。怖かった」と話し、水の入ったポリタンク二つを車に載せて帰っていった。

 同町の会社員斎藤勝志さん(61)も「10年ぶりに、またこのタンクを使う日が来るとは」と苦笑い。「真っ先に津波を心配した。来なくて良かった」と話した。

11:30

白石城にひび

 震度5強を観測した宮城県白石市にある白石城では、天守閣の壁のしっくいが多数はがれ落ちたり、ひびが入ったりした。2011年の東日本大震災でも大きく壊れ、塗り直した箇所が再び被害にあった。市は、14日は臨時休館にしたが、建物の構造に異常はないとして、15日からは天守閣の一部区域をのぞいて入館者を受け入れる。

 白石城管理事務所によると、4面の壁のうち特に東側と西側の被害が目立つ。しっくいは厚さ約1センチで、2メートルほどのひびが入ったり、10センチ×30センチ大の破片がはがれ落ちたりした。内部の展示品に被害はなかった。

 白石城は、片倉小十郎が城主となって以降、片倉家が居城にしてきた。1874年に解体。1995年に三階櫓(やぐら)(天守閣)などが復元された。管理事務所によると、高さは16・7メートルで、戦後に復元された木造天守閣では高さ、広さとも日本最大級を誇る。

停電すべて解消

 福島県沖で13日夜に発生した最大震度6強の地震で、東北電力東京電力の管内では最大で計約96万2千戸が停電したが、14日午前のうちにすべて解消した。

 東北電力の管内では、地震直後に岩手、宮城、福島の東北3県と新潟県の計約10万2千戸で停電したが、14日午前9時までに全て復旧した。東京電力の管内では首都圏や山梨、静岡県の約86万戸で停電が起きたが、こちらも14日午前2時過ぎまでに解消した。

7県で102人けが

 東北地方で13日夜に起きた最大震度6強の地震で、14日午前9時までに福島、宮城など7県で102人のけが人が確認された。死者は確認されていない。

 福島県では52人が負傷。うち震度6弱を記録した郡山市の1人が重傷という。県内で民家10棟が一部損壊したほか、公共施設など22棟に被害が出た。県管理の道路で14カ所、市町村道で18カ所で被害が確認された。18市町村の70カ所で避難所が開設され、53世帯120人が避難している。午前6時50分現在で、新地町、桑折町、矢吹町、南相馬市本宮市の2市3町で断水が起きている。

 県は午前9時、新地町の全域が断水していることを受け、給水活動の支援のため自衛隊に災害派遣を要請した。町役場など町内3カ所で活動するという。

宮城では40人けが

 宮城県では40人がけがを負った。仙台市で28人が軽傷、ほか10市町村で2人が重傷、10人が軽傷を負った。揺れで転倒したり、落ちてきたものに当たったりしたケースが多いという。

 県によると、水道管の破裂で午前6時現在で、山元町で4700戸、蔵王町100戸、大河原町163戸、丸森町700戸が断水している。10市町で79カ所の避難所が開設され、同6時半時点で計42人が避難している。

 茨城県では桜川市土浦市などで落下物に当たるなどした3人のけがが確認されている。栃木県でも転倒などで宇都宮市で2人、那須町で1人が軽傷を負った。

 埼玉県でも70~80代の女性2人が階段から転落し、うち1人が骨折する重傷。山形県新庄市では80代の女性1人が軽傷。新潟県南魚沼市でも80代男性が階段から落ちて軽傷を負った。

山形では20棟超倒壊

 山形県内では14日昼までに新庄市の女性1人の軽傷が確認された。住宅1棟の壁が一部破損し、車庫や小屋の倒壊が20棟を超えた。

 最上広域市町村圏事務組合消防本部によると、新庄市鳥越の女性(83)が地震時に玄関のドアを開けようとした際、右足首をひねった。約4時間半後に119番通報し、市内の病院に搬送されたが、軽傷という。

 県などによると、建物被害は中山町、村山市寒河江市、東根市、米沢市山形市、山辺町で確認された。このうち震度5弱が観測された中山町では、長崎地区などで車庫9棟、小屋2棟に被害があった。

福島総局・小手川記者のツイート

〈福島県二本松市の「エビスサーキット」。コースのアスファルトに大きな亀裂が入り、山肌が幅30メートル、奥行き数百メートルにわたってズルッと滑り、崩れた土砂が下のコースを覆っています。社長の男性は「東日本大震災の時もこんな被害はなかった」と話しています〉

【動画】土砂が路面に流れ込んだ「エビスサーキット」 福島・二本松市=遠藤雅彦、小手川太朗撮影

ドコモ、携帯電話の回線復旧

 NTTドコモのホームページによると、福島県沖を震源とする地震の影響で、13日夜から一部地域で携帯電話回線が利用できなかったり、利用しづらかったりする状況が続いていたが、14日午前9時13分までに全ての地域で復旧した。

神社で灯篭20基以上崩れる

 13日夜に福島県沖で発生した地震で、震度6強を記録した同県相馬市役所の近くにある相馬中村神社では、境内に続く道に並ぶ石の灯籠(とうろう)20基以上が崩れた。国の重要文化財に指定されている本殿には大きな損傷はなかったが、境内には地震の影響でできたと思われる3~4メートルほどの地割れもあった。

 神社を管理している渡部忠宗さん(67)は「本殿が崩れていたらどうしよう、と様子を見に来るのが怖かった。10年前の地震でもこんなに被害は出なかった。復旧作業にかかりたいけど余震が怖くてなかなか動けない」と話した。

09:20

首相「今後1週間は震度6強に注意を」

 菅義偉首相は14日午前、東北地方で最大震度6強を観測した地震を受けて首相官邸で開いた関係閣僚会議で、「福島県を中心に発生した停電も解消に向かっている」としたうえで、「今後1週間ほどは、最大震度6強程度の地震に注意していただくようお願いする」と呼びかけた。

 首相は「避難された方が多数いるが、現時点でお亡くなりになった方はいないと報告を受けている。福島県・宮城県で火災が発生したが、現在は鎮火している」と状況を説明。関係閣僚たちに対し、「引き続き被災自治体と緊密に連携し、余震や土砂災害など二次災害への警戒を継続するとともに、国民への的確な情報提供、災害応急対策に万全を期してください」と指示した。

新地町役場で天井崩落

 福島県沖で13日夜に発生した地震で、震度6強を観測した同県新地町役場では3階の天井が一部崩落した。けが人はいないという。地震の影響で水道管が破裂したため水漏れも起き、水をためるバケツを置くなどして対応していた。

 男性職員は「3階が大変だって聞いたから来てみたら、穴が開いていた。誰もけがしなかったのが何より」と話した。(増山祐史)

宮城・山元町、2900世帯で断水

 震度6弱を観測した宮城県山元町によると、14日午前9時20分現在、町内約4800世帯のうち約6割にあたる約2900世帯で断水しており、復旧作業が続いている。

 町では同日午前8時半から避難所8カ所で、給水車を使った給水を始めた。給水車を派遣しているのは、山下小▽山下中▽山下第二小▽坂元小▽坂元中▽中央公民館▽山下地域交流センター▽坂元地域交流センター。

福島の9学校で損傷

 文部科学省によると、14日午前6時現在、福島県内の小学校や高校、特別支援学校の計9校で、壁や床の亀裂や水道管の破裂などの被害が確認されたと報告があった。地震により、児童生徒や教職員の被害があったとの報告はないという。

東北新幹線、あすも運転見合わせ 電柱折れる

 13日深夜に起きた福島県沖を震源とする地震の影響で、JR東日本は14日、東北新幹線那須塩原―盛岡間と秋田新幹線東京―秋田間、山形新幹線東京―新庄間の上下線で、終日運転を見合わせると発表した。設備点検や被害状況の確認のためとしている。

 東北新幹線の区間で電柱が傾くなどの被害が確認された影響で、東北新幹線那須塩原―盛岡間と秋田新幹線東京―秋田間は15日も終日運転を見合わせる。

 14、15の両日、東北新幹線東京―那須塩原間は1時間1本程度に列車本数を減らし、東北・北海道新幹線の盛岡―新函館北斗間も一部列車を運休する。

 13日に一時運転を見合わせた上越、北陸、東海道の各新幹線は平常通りに運転している。

 在来線も14日午前の時点で、岩手、宮城、福島の3県などで東北線や常磐線などの多くが運休している。

09:04

首相官邸で会議始まる

 福島県沖を震源とする最大震度6強の地震が起きたことを受け、政府は14日午前9時4分、首相官邸で関係閣僚会議を開いた。菅義偉首相のほか、加藤勝信官房長官小此木八郎防災担当相、赤羽一嘉国土交通相ら7閣僚が出席している。

西村経済再生相「避難、3密にならないように」

 新型コロナウイルス対策を担う西村康稔経済再生相は14日午前、NHKの討論番組に出演し、東北地方で起きた最大震度6強の地震に伴う避難をめぐり、「手洗い・消毒、マスク、『3密』にならないことに注意を払っていただきたい」と呼びかけた。

 西村氏は「昨年のコロナの危機が始まって以来、私どもはそれぞれの自治体にマスクや消毒液の配分・配布も行っている」と強調。「万全を期しているので、コロナのもとでもしっかりと避難をしていただいて、安全確保できるように全力を挙げていきたい」と述べた。

福島・相馬で落石 乗用車が衝突

 福島県沖で13日夜に発生した地震で、同県相馬市内では、ブロック塀の倒壊や落石が確認された。海沿いにある松川浦大橋のそばの道路では直径2~3メートルほどの落石が発生し、通行止めになった。

 県警相馬署によると、落石に気づくのが遅れた乗用車1台が衝突し、運転していた20代男性が頭を打つ軽傷で搬送された。

 現場は住宅街からは離れた港の近く。道路脇から崩れ落ちたとみられる落石は約15メートルにわたって道路の片側をふさぎ、乗用車よりも大きなものもあった。(大山稜)

停電おおむね解消

 福島県沖で13日午後11時ごろに発生した最大震度6強の地震で、東北電力と東京電力の管内で起きた約95万2千戸の停電は14日早朝までにおおむね解消した。

 東北電力管内では、地震の直後に岩手、宮城、福島の東北3県と新潟県の計約9万2千戸で停電が発生。東京電力の管内では、首都圏や山梨、静岡県の約86万戸で停電が起きた。午前8時現在、福島県相馬市の約300戸など一部では停電が続いている。

07:25

福島・宮城など6県で77人けが

 福島県沖で13日夜に起きた最大震度6強の地震で、14日午前6時までに福島、宮城などの6県では、落下物や転倒などで少なくとも計77人がけがをした。

 福島県によると、郡山市では67歳の女性が足の付け根の骨を折る重傷、ほか南相馬市や伊達市などで29人が打撲や切り傷などを負った。消防庁によると、宮城県でも39人、茨城と栃木の両県で3人、埼玉と千葉の両県で1人がけがをした。

01:58

菅首相「今のところ大きな被害報告ない」

 東北地方で震度6強の地震が観測されたことを受け、菅義偉首相は14日午前2時ごろ、首相官邸で記者団の取材に応じた。人の被害について「確認中だが、今のところ大きな(被害の)報告はない」と述べた。

 このほか、首相は「津波の心配はない。原子力関係でも異常の報告はない。すべて正常だ」と強調。「人命第一に今後もしっかり対応していきたい」と述べ、14日午前9時から関係閣僚による会議を開く方針を示した。住民に対しては、「深夜なのでとにかく出歩かないで、余震に備えて頂きたい」と呼びかけた。

01:50

「地震でものが落ちて燃えた」宮城・塩釜で火災

 13日午後11時20分ごろ、宮城県塩釜市松陽台2丁目の県営住宅から出火し、5階の一室が燃えた。当時、居室には夫婦がいたが、避難してけがはなかったという。県警塩釜署によると、「地震でものが落ちて燃えた」と話しているという。延焼などもなく、詳しい出火原因を調べている。

01:30

南相馬市、体育館の避難所に80人

 福島県相馬市は13日深夜、「スポーツアリーナそうま」の第1体育館、第2体育館を避難所として開設した。市によると、14日午前1時現在、約80人が避難している。市内では大きな倒壊や被害は確認されていない。新型コロナウイルスの感染症対策をとっている。

00:40

福島でけがの通報が複数

 福島県の伊達地方消防組合消防本部によると地震後、けがによる救急の通報が伊達市で4件、桑折町で2件あった。このうち桑折町では85歳の男性がたんすの下敷きになったが、軽傷だという。

00:40

福島県広野町役場で水漏れが発生

 福島県広野町役場によると、14日午前0時40分現在、役場内で水漏れが発生し、復旧作業中という。原因は確認中。

00:20

福島第一原発「異常なし」 政府関係者

 福島県の東京電力福島第一原発について政府関係者は14日、原子力規制庁からの報告として、「異常が無いことを確認した」と明らかにした。

00:15

福島の「Jヴィレッジ」、建物に複数のひび

00:20

「震災後にできた免震構造だが、横揺れすごかった」

 震度6強を観測した福島県新地町の渡辺病院で当直警備をしていた森浩明さん(60)は、仮眠中に揺れに襲われた。「震災後にできた免震構造の建物だが、横揺れがすごかった」

 エレベーターが停止し、5階まで歩いて見回ったところ、テレビが倒れたり、蛍光灯が落ちたりしていたが、けが人や建物の被害は確認されていないという。10年前の東日本大震災では相馬市の自宅が全壊した。「もうみんな安心していたが、まさかこんなに大きな地震がくるとは」

商品が散乱「レジも吹っ飛んだ」

 福島県沖を震源とする最大震度6強の地震の影響で、福島県国見町の道の駅「国見あつかしの郷」では店内に商品が散乱し、足の踏み場もない状態だという。男性従業員は「レジも吹っ飛んでいるような感じ。施設内のコンビニでは、割れた酒のびんで従業員が切り傷を負った」と話した。

常磐道土砂崩れが発生

 福島県警高速隊によると、常磐道の相馬インターと新地インターの間で土砂崩れが発生。上下線で車が滞留しているという。

【動画】常磐道で土砂崩れ=熊倉隆広撮影

00:15

福島県桑折町の職員「被害情報は入っていない」

 震度6弱を記録した福島県桑折町の町総務課職員は電話取材に「ものすごく揺れました」と話した。「いま被害状況の情報を集めているが、建物や人的被害は入ってきていない」という。

00:10

福島・双葉消防「人的被害の確認はなし」

 双葉地方広域市町村圏組合消防本部(福島県楢葉町)によると、14日午前0時10分現在、管内で人的被害は確認されていない。落石や電線の断線、水漏れは複数箇所で確認されている。道路の寸断は確認されていないという。

00:01

加藤官房長官が臨時会見

 加藤勝信官房長官が14日午前0時すぎから、首相官邸で臨時の記者会見を開いた。

00:00

東北と関東の92万戸で停電

 東北地方と関東地方の計約92万6千戸で停電が起きている。東北電力の停電情報サイトによれば、14日午前0時現在、岩手県で約2万1200戸、宮城県で約7200戸、福島県で約6万2300戸、新潟県で約300戸が停電。東京電力パワーグリッドによると、関東地方の1都6県と山梨、静岡両県で14日午前0時現在、計83万5460戸で停電が起きている。

女川原発で異常は確認されておらず

 東北電力の広報によると運転停止中の女川原発(宮城県石巻市女川町)で異常は確認されていないという。

福島市役所の警備員「10年前の震災が頭よぎった」

 震度6弱を観測した福島市役所の1階にいた警備員は、激しい地震の揺れに「心臓が止まるかと思った」という。「免震構造のためか、グラングランと横揺れがつづき、10年前の東日本大震災のことが頭をよぎった」と話した。

23:47

福島駅前のホテル、宿泊客はロビーに

 震度6弱の揺れに見舞われた福島駅前のホテルでは地震の後、宿泊客が1階のロビーに集まってきた。エレベーターは止まっているが、従業員に「余震もあるから高層階にいたくない」と不安を漏らしたという。

23:41

JR東海、東京―掛川間で一時運転見合わせ

 JR東海によると、地震の影響で東京―掛川間の上下線で運転を一事見合わせた。地震防災システムが作動し、安全確保のため送電を停止。13日午後11時22分に送電を再開した上で、41分に運転を再開した。

23:31

NTTが「災害用伝言ダイヤル(171)」開始

 福島県と宮城県で最大で震度6強を観測した地震を受けて、NTT東日本とNTT西日本は、被災地の家族や知人らの安否を確認できる「災害用伝言ダイヤル(171)」と「災害用伝言板(web171)」の運用を開始した。「171」は全国の加入電話や携帯電話などから伝言の録音や再生ができる。web171はインターネットに接続できるスマートフォンやパソコンなどでサイトにアクセスし、安否情報を入力できる。

23:30

宮城県警白石署「つかまっていないと立てない揺れ」

 震度5強を観測した宮城県白石市。白石署では電話の対応に追われ、午後11時30分の時点で消防の出動が1件あるという。

 当直長は「何かにつかまっていないと立っていられない揺れだった。書類が棚から落ち、揺れは2~3分続いた」と話した。

 東日本大震災の津波で甚大な被害があった岩手県沿岸部。

「これだけ揺れたの震災の余震以来かも」

 13日の地震発生時、宮古市内のスナック「牡牛(おうし)座」では棚からDVDが数十枚落下した。店内は一時騒然としたが、テレビで「津波の恐れはありません」と報道されると、「まず大丈夫だ」と安堵(あんど)の声が漏れた。

 「これだけ揺れたのは震災の余震以来かもしれない」とマスターの中洞勝さん(57)。震災ではボトルやグラスが落ちたが、今回は無事だった。「何事もなくてよがった」とほっとした様子だった。

 釜石市では地震直後、火の始末をし、落ち着いて行動するよう呼びかける防災行政無線が流れた。

23:28

菅首相が官邸入り

 東北地方で震度6強を観測した地震の発生を受け、菅義偉首相は13日午後11時30分ごろ、首相官邸に入った。

自衛隊が情報収集開始

 福島、宮城両県などの地震を受け、自衛隊は航空機や車両による情報収集を始めた。

23:15

防衛相が災害対応を指示

 岸信夫防衛相は13日夜、①早急に被害状況を把握できるよう、関係府省庁及び自治体と緊密に連携し、情報収集に努めること②被害が発生した場合に備え、万全な準備態勢を確立すること③今後の状況の推移に的確に対応し、災害対応に万全を期すこと――を指示した。

23:09

官邸対策室を設置

 東北地方で震度6強を観測した地震の発生を受け、政府は13日午後11時9分、官邸危機管理センターに官邸対策室を設置した。

23:09

菅首相、人命が第一の方針を指示

 菅義偉首相は13日夜、東北地方で震度6強を観測した地震の発生を受け、①早急な被害状況の把握②自治体とも連携し、人命第一の方針のもと、政府一体で災害応急対策に取り組む③国民への適時的確な情報提供――を政府内で指示した。

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