「ウツボのうーぼん なかまさがし」 かごしま水族館
三沢敦
大きく開いた口に鋭い歯、うねうねと体をくねらせて動く怪しい姿――。「海のギャング」と呼ばれるウツボの生態をユニークな絵本パネルとともに紹介する特別企画展「ウツボのうーぼん なかまさがし」が鹿児島市のかごしま水族館で開催中だ。
ウツボをテーマにした初の企画展。鹿児島に生息するウツボ類や、ウツボによく似たウナギやアナゴなど22種40点を展示している。
敬遠されがちなウツボに関心を持ってもらおうと、職員らが親しみやすい絵本パネルを製作。ウツボの主人公「うーぼん」が、仲間を探しに旅に出るストーリーに仕立てた。
成長の過程で黒、青、黄色と体色を変えていくハナヒゲウツボ。体長が3メートルにもなるゴボウウツボ、シマウマの模様によく似たゼブラウツボ――。うーぼんが出会う仲間たちを生体や標本でも紹介する趣向だ。
絵本パネルの絵を担当した魚類展示係の堀江諒(まこと)さんは「ウツボの仲間は大きさや模様、顔つき、目の色なども様々。意外と臆病な側面もあり、よく見ると可愛い。絵本パネルとともに楽しんでもらえれば」と来場を呼びかけている。4月11日まで。