首相長男ら、衛星放送の認定更新直前に総務省幹部と会食

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 総務省幹部4人が、菅義偉首相の長男ら衛星放送などを手がける東北新社側から接待を受けていた問題で、2人の幹部は10日の衆院予算委員会で、東北新社の子会社が手がける衛星放送「スターチャンネル」の認定を同省が更新した昨年12月15日の直前に、菅氏の長男とそれぞれ会食をしていたことを明らかにした。

 秋本芳徳・情報流通行政局長は同月10日、湯本博信・情報流通行政局官房審議官は同月14日にそれぞれ菅氏長男との会食を認めた。

 質問した立憲民主党今井雅人氏は、秋本氏の前任の情報流通行政局長である総務審議官も同月8日に会食をしているとし、「スターチャンネルの更新とわずか1週間の間に集中している」と指摘。そのうえで「(会食で)更新についての話はあったか」と尋ねた。

 秋本、湯本両氏は「(会食で)東北新社の事業について話題に上った記憶はない」と説明した。

 野党の立憲、共産、国民民主の3党の国会対策委員長は10日午前、国会内で会談し、①総務省幹部4人と菅氏長男の会食の状況②費用負担、タクシーチケット交付や贈答品の有無、について12日までに回答するよう政府に求めることで一致した。

 立憲の安住淳国対委員長は「(政府が)ちゃんとやらないなら国会審議を妨害していると見なす。国会が空転することもありうる」と記者団に語った。

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