森会長発言、二階氏が火に油 若手「公然と批判できず」

有料記事

野平悠一 小泉浩樹
[PR]

 東京五輪パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長の女性蔑視発言をめぐり、批判の声が相次いでいる。政府・与党は沈静化を図るが、二階俊博幹事長が会見で森氏を擁護し、火に油を注いだ格好となった。与党内にも発言への批判はあるものの、強い影響力を持つ2人の責任を正面から問う声は出ていない。

 萩生田光一文部科学相は9日の閣議後の記者会見で、こう言って森氏をかばった。

 「『反省していないのではないか』という識者の意見もあるが、森氏の性格というか、今までの振る舞いで、最も反省しているときに逆にああいう態度を取るのではないかという思いもある」

 しかし、森氏の発言が引き起こした批判の嵐を沈静化しようという政府・与党の狙いはむしろ裏目に出ている。

最大派閥出身の森氏や幹事長として権勢をふるう二階氏の影響力を恐れる声もあります。

 自民党の二階俊博幹事長は8…

この記事は有料記事です。残り884文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません