「良い結婚」目指したJJ、時代は変わった 米澤泉さん

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神宮桃子
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 ファッション誌「JJ」(光文社)が、2021年2月号を最後に不定期刊行となった。「女子大生のバイブル」として一時代を築いたJJ。ファッション誌に詳しい米澤泉・甲南女子大教授(ファッション文化論)は、JJの根底にあった「良い結婚」や「のぞき見趣味」と、時代の変化を指摘する。

     ◇

 女性の短大・大学への進学率が上昇していたころ、75年に創刊されたのがJJでした。高校までは制服があったけど、大学に行ったら何を着ていこうか……今であればSNSなどでわかりますが、当時は他にメディアがない。JJは、実際の女子大生のスナップ写真や読者モデルを使って、等身大に近い女子大生のファッションを紹介したのが、大きな役割としてありました。

 JJは、特にお嬢様ファッションにこだわっていました。男性やそのお母さんにも好かれるようなファッションをして「良い結婚をしましょう」というコンセプトにのっとった雑誌だったと思います。

 ただ、世の中も変わり、今は…

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