「配属された当初は島流しかとも思った」。パソナグループで兵庫・淡路島に勤務する女性社員の一人は振り返る。
同社は昨秋に東京・大手町の主な本社機能を淡路島に移転すると公表して以降、南部靖之代表(69)や役員らが次々と移り住み、2024年5月末までに社員約1200人が配属される予定だ。ただ対象は管理部門で、営業など約3400人は東京に残る。島を「本社」と呼べるのか、わかりにくい状態だ。
島の北東部、淡路市内に昨年10月上旬、パソナの「ファミリーオフィス」が開設された。閉店したスーパーの跡地を改装し、保育園とマンションを併設した事務所に衣替えした。ここで働く女性社員(24)は「東京へのあこがれもあるけど、ゆったりした環境で仕事ができるのもいいかなと思うようになった」と話す。主な仕事は顧客企業の給与計算などだ。すぐ近くにコンビニや薬局、病院もあって便利だという。
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島で働く社員の多くは、人事…
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