登山道の整備、コロナ禍の壁 担う山小屋も手が回らず

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近藤幸夫
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 登山の際に当たり前のように使っている登山道は、整備に多額の費用がかかるのをご存じだろうか。手作業が多く、実はほとんどを山小屋が担っている。だが、その多くが新型コロナウイルス感染拡大のあおりで経営難に直面。「広告」で資金を集めたり県が整備に乗り出したりと、新たな試みが始まっている。

 山小屋は宿泊や食事を担うだけでなく、登山道の整備や遭難者救助など安全登山を支える公益的な役割を果たしている。北アルプス八ケ岳などの険しい山域は重機が入れず、登山道整備は山小屋の従業員らの手作業に頼ってきた。県の補助は案内板・標識などの資材費のみで、人件費は対象外だからだ。

 コロナ禍は山小屋の経営も直撃した。例年は大型連休前後に開く県内の山小屋の多くが、7月中旬まで営業休止を継続。再開後も「3密」を避けるため、各小屋とも定員を大幅に減らした。北アルプス南部の山小屋でつくる「北アルプス山小屋友交会」によると、宿泊客は平均で例年の3割まで落ち込んだ。

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 こうなっては山小屋は登山道…

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