コロナ入院患者の致死率はインフルの3倍 仏の研究結果

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阿部彰芳
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 新型コロナウイルスのほうが季節性インフルエンザよりも入院患者の致死率が3倍高いという研究結果を、フランス国立保健医学研究所などのグループが発表した。人工呼吸器が必要な患者や、集中治療室の平均滞在日数も新型コロナが2倍になった。

 グループは、フランス国内のすべての入院患者の情報を収めたデータベースを使い、インフルの4万5819人(2018年12月~19年2月)と新型コロナの8万9530人(20年3~4月)を比べた。

 インフルでは平均年齢が59歳だが、子どもと高齢者が多く、18歳未満と81歳以上で53%を占めた。一方、新型コロナは平均65歳で、中高年が多く、51歳以上が77%だった。

 入院中に死亡したのは、インフル2640人(5・8%)、新型コロナ1万5104人(16・9%)。患者の年齢のばらつきを調整すると、新型コロナの致死率が2・82倍高かった。

 人工呼吸器はインフルで4・0%、新型コロナで9・7%の人が必要とした。集中治療室にはインフルで10・8%、新型コロナで16・3%の人が入り、平均滞在日数は新型コロナが15日間でインフルより7日長かった。

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 入院患者のうち18歳未満の…

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