「モンスターウルフ」畑の守り神に 地域に愛され進化中

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文・写真 戸田拓
【動画】モンスターウルフ、世界に吠える=戸田拓撮影、太田精器提供
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■世界が注目「モンスターウルフ」手がける町工場の社長 太田裕治さん(62)

 この秋、札幌市から北東に70キロほど離れた北海道奈井江町の町工場が世界の注目を集めた。農作物を荒らすシカや住宅地の近くに出没するヒグマを追い払うため、オオカミ型ロボットを開発した。海外から問い合わせのメールも届くほど。ヒグマも逃げ出した「モンスターウルフ」の威力とは。

 「ある農家さんは『今日も頼むな』と話しかけて毎日ブラシをかけているそうです。涙が出ます」

 害獣撃退ロボット「モンスターウルフ」を2016年に開発した。胴体に人工毛皮をまとわせ、オオカミ男のマスクをもとに作った頭部をつけた。LEDを仕込んだ目は赤く怪しく光り、怪獣のような雄たけびをあげる。光と音で野生動物を追い払う。

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 この秋、北海道滝川市の住宅…

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