喫茶店でストローを断った高校生 記者は自分を恥じた

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阿部朋美
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取材後記・阿部朋美

 「ストローは結構です」

 SDGsの目標達成を目指す高校生の団体「50cm.」の成り立ちについて、創設者の入江遥斗さん(19)と同じ時期に活動していた黒部睦さん(19)をそれぞれ別に都内の喫茶店で取材した。2人ともアイスティーを注文し、ごく自然にプラスチックストローを断った。

 私はと言えば、SDGsの取材を始めるまで、プラスチックストローを使うことに何の抵抗感もなかったことを気づかされた。

 話を聞くと、黒部さんは昨年の6月から肉や魚は基本的に食べず、できる時には卵や乳製品も控えるようにしているそうだ。畜産は大量の温室効果ガスを出し、水を使うからだという。持続可能な未来を目指すため、地球に負担がかかるものを控えたいのだと。どうして、そこまで自らの行動を変えられるのか。問いかけると「問題があるのが分かっているのに、自分が動かないことが不快だからですかね」と笑った。

 黒部さんは、少年少女国連大使に選ばれてスウェーデンを訪れた時、町中でバナナの皮で作った燃料で走るバスやトイレの便座を再利用した道路、すごい数の風力発電を見た。「息をするように、自然に、環境問題に取り組んでいた」ことが印象に残ったという。

 大人なら、そんな取り組みを…

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