変異種、なぜ英国で? 大規模解析でいち早くキャッチ

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ロンドン=下司佳代子
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 従来の新型コロナウイルスより最大7割、感染が広がりやすいとされる変異種が英国で最初に確認された。いち早く英国で見つかったのは、ウイルスの遺伝情報(ゲノム)の解析を大規模に実施しているからで、他の国にも広く拡散している――。英国内の科学者の間には、そんな見方がある。

 英国では、各地の大学や研究所が協力してウイルスの解析を大規模に行い、変化を監視している。どのようなウイルスがどの地域で流行しているのかを把握し、変化があれば素早く対応するのが目的だ。

 メンバーの一人、ウェルカム・サンガー研究所のジェフリー・バレット博士によると、これまでに、英国の感染例の7~8%にあたる約15万件の解析を実施した。これは世界で実施され、共有されている解析データの半分を占めるという。

 英BBCによると、英国では12月半ばの1週間に、ウェールズ地方だけで約4千件を解析した。これだけで、フランス全土で流行開始からこれまでに実施した件数を上回るという。

 バレット氏は23日の世界保健機関(WHO)のオンラインイベントで「英国は他の国よりはるかに多く解析している。この新しい変異種が実際には他の国々にも広がっている可能性が高い。ここ最近、初めの数例を確認したが、おそらくもっと出てくるだろう」と述べた。

変異種、9月に出現か

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