都市部で家庭内感染が増加 東京では最多の経路に
新型コロナウイルスの感染拡大が続く都市部で、家庭内での感染が増えている。
都内に住む30代の男性は陽性の判定を受け、同居の70代の母親も感染して入院。80代の父親はPCR検査で陰性だったため、介護施設のショートステイに入った。だが、微熱が出て、12月上旬の再検査で陽性が判明した。
保健所の関係者は「1人目の感染が確認される前に、家族に広がっていることがほとんどだ」と話す。
「新型コロナは発症直前ぐらいに感染力が最も強くなると言われている。無症状の人も含めて大規模な調査をしていかない限り、広がりを防ぐのは難しい」
東京都によると、感染者の6割はどこで感染したのか、よくわからない。
残り4割のうち、感染経路で最も多いのは同居者だ。12月8~14日の1週間では42%を占める。
次いで特別養護老人ホームや病院などの施設が20%、職場が12%、会食が7%となっている。
15日からの1週間では前週より95人多い726人が家庭内で感染し、過去最多。施設での感染が多い80代以上を除けば、全世代で最も多い感染経路となっている。
大阪府でも同様で、11月29日からの2週間で857人が家庭で感染。前の2週間から1・5倍に増えた。
家庭内感染が増えているのはなぜなのか。背景にあるのは、市中感染の広がりだ。
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