第1回武漢のクラブ、マスクなしの熱気 女性は静かに隔離先へ

有料記事新型コロナ1年 揺れる世界

武漢=平井良和
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 12月8日。この日付は、世界を襲う新型コロナウイルス禍の一つの節目だ。

 2019年のこの日、中国湖北省の武漢で一人の男性にウイルス感染の症状が現れた。現段階では、これが地元当局が確認している最初の発症例とされる。

 それからちょうど1年となる今月8日夜。いま、武漢で最も人気があると言われるナイトクラブの2500人収容のフロアは若者で埋まり、重低音とDJの叫び声が響き渡っていた。

 客も出演者もマスクの着用は求められない。

 このクラブは1月の開業早々に、新型コロナによる都市封鎖で休業したが、6月に再開。感染の抑え込みが続いている今では、連日の盛況で週末はボックス席の予約もとれない状態だ。

 ほぼ毎週通っているという会社員の万磊さん(25)は「武漢は世界で一番安全な街だ」と笑う。夜が深まるほどにフロアの熱気は高まり、大型スクリーンに「I LOVE 武漢」のロゴが映し出された。

 同じ夜、市内の歩行者天国も…

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