外野から「いいね」だけでは… 夫婦別姓、賛成議員語る

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岡林佐和 明楽麻子
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 今月中旬の閣議決定をめざす第5次男女共同参画基本計画の大きな論点は、選択的夫婦別姓制度についての書きぶりだ。自民党内で賛否が割れ、激しい議論が続く。制度導入に前向きで、党所属議員による勉強会を立ち上げた井出庸生衆院議員に話を聞いた。

 ――選択的夫婦別姓制度について、どんな立場をとっていますか。

 導入に賛成です。旧姓併記が拡大し、旧姓使用を肯定的に受け止めている人も確かに多いと思います。一方で、愛着ある氏を婚姻で変えたくなかったり、一人っ子同士で「実家の氏を残してほしい」という両親や親族の思いを背負ったりしている人もいます。個人のキャリアが途絶えてしまうこともあり得るでしょうし、「○○工務店」など氏を冠して商売している場合もあります。一人でも多くの人や家が望む姿でいることができるよう、選択肢を増やすことが必要です。

 ――自民党内で勉強会を立ち上げました。

 直接的なきっかけは、制度導入に向けた橋本聖子・男女共同参画相の前向きな発言でした。政府の第5次基本計画づくりを控えて寄せられた「第4次までの書きぶりのままでは弱い」「もっと進めてほしい」というパブリックコメントもきっかけの一つ。議論する機運が高まるなかで、勉強する場をつくれば、前向きな声がはっきりした形になると考えました。

「妻の姓に変えた」に衝撃

 ――取り組むきっかけは何だったのでしょうか。

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 2018年に夫婦別姓を選択…

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