テレビ朝日アナウンサー・清水俊輔
女子ゴルフの国内メジャー大会で年間2勝を挙げ、一気にトッププロに駆け上がった原英莉花選手(21)。人生を変えた師匠との出会い、「黄金世代」と呼ばれる同年代への思い、そして世界へと広がる夢を、テレビ朝日の清水俊輔アナウンサーが聞きました。
――今年の国内女子ツアー最終戦だったJLPGAツアー選手権リコー杯、優勝、おめでとうございます。
「終わり良ければ全て良しですね。ミスを引きずらずにプレーできたのが良かったのかなと思います。充実感は、すごくあります」
――身長173センチから放つドライバーショットが注目されますが、グリーン周りの強さが光りましたね。
「このオフ、小技をすごく練習しました。パッティングのデータを初めてとったら、すごくひどい軌道で打っていることが分かったんです。他の選手の練習も見て、修正点を探しました。小技の大切さが、今は身にしみています」
――ゴルフを始めたのは10歳の時だそうですね。
「昔から背が高かったのでスポーツをやるように薦められて、兄と一緒にテニス、野球、卓球などに挑戦しました。でも(バットやラケットを)球に当てることもできなかった。母に『止まっている球を打ってみたら?』と言われてゴルフを試したら、1発目で当てられたんです。『当たったよ!』って目が飛び出るくらい驚いたことを、今でも鮮明に覚えています。あの時当たっていなかったら、今、こうしてゴルフをしていなかったかもしれませんね」
――ゴルフが向いていたのでしょうか。
「小さい頃から、1人で一つのことに没頭するのが好きなタイプだったみたいです。一輪車にハマった時には、転んでも転んでも、ひたすら乗っていました」
――アスリート気質とも言えそうですね。
「というか、あまのじゃくですね。できないよ、と周りに言われたら絶対やってやろうと思うし、自分で決めたことは投げ出したくない。中学時代も全然実績はなかったけど、絶対プロゴルファーになるんだと決めていました。遊びたい時期もあったけど、1人で練習に通う日々でした」
――15歳で、師と仰ぐジャンボさん(尾崎将司氏)との出会いがありました。初対面の印象は。
「テレビを見る習慣がなくて、実は、どんな方か知らなかったんです。事前に『YouTube』で検索したら、取材の場で怒っている動画を見つけてしまって。うわぁ怖い、というのが最初の印象でした。実際に会ったら、違う怖さがありました」
――違う怖さ、とは。
「オーラと迫力ですね。初対面の日には、ちょっとおかしな行動をとってしまいました」
――おかしな行動?
「初めて練習場に行った日、ウ…